
家で子供の勉強を見るのは難しい
2020年5月、外出自粛の中、学校からは、たくさんの課題が与えられて、家で親が勉強を見なければならず、苦戦していませんか。
子供に任せてできる、なんて、稀です。幻想は捨てましょう。
そして、家には、誘惑が多く、兄弟がいる方は邪魔が入ったり、色々と障害があると思います。
家で、子供の勉強を見るのは、大変なものです。
まず、自分だけではなく、どこの家も大変なのだと認識しましょう。みんな大変なので、思い詰めなくても大丈夫です。
自分もお子さんも、劣等感を感じる必要は全くありません。
思考をしなければ、意味のないことを言って無駄に消耗する
ついつい「早くしなさい」「集中しなさい」など、子供へ言っていませんか?
この声かけ、多くの人がすると思いますが、とても無駄です。
子供にとっても具体的に何をすればいいのか、わからないし。親も、声かけをしているのに、子供に変化がないことで、イライラしたり、ストレスが溜まってしまいます。
もう少し、踏み込んで、賞罰付きの声かけをしていますか?
「これしたら〇〇あげる」「〇〇していいよ」、「しないと怒るよ」など。
これも、一時的に効果はあるかもしれませんが、子供が、勉強を好きになることはないですよね。嫌な勉強を賞罰のためにする、そしてこの賞罰どんどん基準を上げていかないと、効果が薄れていきます。
勉強は、怒られないためにするものでもなく、何かをもらうためにするものでもありません。
勉強そのものを楽しみたいものです。
勉強をさせる!本質を意識。
子供の勉強を見るときに、親がするべきは、「どこにつまずいているのか?」を考えることです。
子供は何かを学ぼうとしているのです、親も学びの内容を意識しましょう。
学ぶことは、本来楽しいもののはずです。その学びの楽しみを、上記した無駄な声かけで、台無しにしないようにしてください。
誰しも、「わかった!」という楽しい経験の1度や2度あるはずです。
子供に勉強(ノルマ)をさせる、親子の苦行のような時間から、子供と一緒に、学びの楽しみを味わう時間に変えていきましょう。
簡単なことで、すぐ苦行から抜け出せます。
まずは、今の声かけが、無駄であることを認識して、次の具体例を参考に、楽しい時間に少しずつシフトしましょう。
具体例(引き算の時)
引き算のお勉強を教えていたときです。
子供は、手を使って、6−1、6−2と引く数を大きくしていき、0になるまでを考えていました。
5までの数字から引くのは、スムーズにできました(1−1(1の段)、2−1(2の段)、5−1、5−2、・・・5−5(5の段))。
ところが6から引くとなると間違いが増えるのです。
よく見ていると、指を出して、1を引くのはいいのですが(片手の1本指を減らすだけなので)、その次から、引いた数(おった指の数が認識できなくなる)のです。片手を見ると、5から引くような錯覚を起こしているようでした。 ⬅︎ここがつまずきのポイント!
そこで、6を指で表した時の絵を描きました。(下手くそですが、そんなことは今は問題ではありません。)

この付箋、引く数を表しています。一つずつに数字を書いています。そして、一つずつ絵の指に貼って、引く数を意識していきます。
これで、復唱も付箋を貼りながら楽しくできます。数回やれば、頭にも入ります。
これで、「わからな〜い」と嫌になって、床に転がっていた子が、楽しんでできるようになりました。
付箋やらくがき帳は便利
知育玩具は高いです。無理に買わなくても、らくがき帳と付箋などで、その子に今必要な気づきを与えることはできます!
ちょっとした手間です。
そして、柔軟に対応できます。アレンジ自由自在です😊
とにかく、わからないものを、言葉で説明されても理解するのは難しいものです。
視覚に訴えるのが、手っ取り早いです。
『百聞は一見にしかず』。絵に書いて見せることは、言葉で説明するより、断然理解が早いです。
細かいことは気にせず、絵を描いて、説明してあげてみてください。
親子で思考停止に陥らない!
「早くしなさい」と声をかけるのは、親の思考も停止しています。
何も考えずに言っていますよね。
思考が大切です。
思考していれば、イライラもせず、落ち着いて対応できます。
思考しない声かけは、親もイライラ、子供も結局何をするべきかわからず、追い込まれるだけです。
ぜひ、子供をよく見ることに集中して、思考して、解決の糸口を見つけてください。
外出自粛で普段より、多くの課題を課せられた子供と、それに対応しなければならない親の負担は、大きいと思います。
ぜひ、推理ゲームなどと思って、学ぶ楽しみを親子で味わっていただきたいです!
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